📘「None of the documents is missing」が正しい理由とは?
TOEICで問われる“違和感のある正解”に強くなる
🧠 はじめに:見た目にだまされるTOEICのトラップ
英語をある程度勉強してきた人ほど、“None / Either / Neither” に出てくる文を見ると、一瞬「え?どっちだっけ?」と止まります。
「None of the documents is missing」←ん?“documents”って複数じゃないの?
「Neither the manager nor the assistant is available」←“2人いるなら複数じゃないの?”
「Either explanation is acceptable」←“explanations って2つあるのにis?”
こんなふうに、感覚と正解がズレて見える文がTOEICにはたくさん出ます。
でも大丈夫。ルールを暗記する必要はありません。ロジックで理解する力をつければ、TOEICのこうしたトラップはスルーできるようになります。
🔍 違和感の正体:「意味」を見てないから引っかかる
英語のテストで焦る人ほど、見た目で判断します。
“documents” → 複数形 → “are”?
“managers” → 複数っぽい → “are”?
“options” → 2つ → “are”?
でも、それで選ぶと間違えます。TOEICはそこを突いてきます。
一番大事なのは、「文が何を言おうとしているか?」を読むこと。
🧠 感覚じゃなくてロジックで覚える3つの単語
「None」=「ひとつも〜ない」
✅ None of the documents is missing.
→「書類の中で、ひとつも欠けていない」
感覚では「documents」=複数だから「are」って言いたくなりますが、文の焦点は**“何枚欠けているか?”です。ゼロ、つまり“not one”**。
TOEICは基本的にこの考え方で出してきます。
「Either / Neither」=「2つのうち1つ or どちらも〜ない」
✅ Either time slot is fine.
✅ Neither answer is correct.
「2つのうち、どちらか一方」「どちらも違う」
→ つまり、視点は1つ。だから単数扱いになります。
それに対して、こう間違える人が多いです:
❌ Either of the explanations are OK.
❌ Neither the manager nor the assistant are available.
「2つある」「2人いる」→ 複数動詞、と反応すると落ちます。
TOEICでよく出る「nor」を含む文に注意!
Neither the VP nor the assistants ___ available.
ここで重要なのは、文の構造。
「nor」の後に来る主語が動詞を決めるというルールで、TOEICは引っかけてきます。
上の文なら:
“assistants” は複数だから → ✅ are available.
でももし文がこうだったら?
Neither the assistants nor the VP ___ available.
今度は “VP” が単数なので → ✅ is available.
語順と意味の両方を見る癖をつければ、間違えなくなります。
🎯 TOEICの出題スタイル:こうやってひっかけてくる
例題①
None of the equipment ___ missing.
(A) is
(B) are
(C) have
(D) were
“equipment” は数えられない名詞(複数に見えるけど違う)
→ 「None」=“not one”
✅ 正解は (A) is
例題②
Neither the assistant nor the managers ___ available.
(A) is
(B) are
(C) have been
(D) was
今度は “managers” が一番近い主語 → 複数
✅ 正解は (B) are
🧩 試験本番での判断ポイント
迷ったらこの3つを思い出してください:
None → 基本的に単数で考える(=“not one”)
Either / Neither → どちらも 1つ扱いで動詞は単数
nor 構文 → 最後の主語に合わせて動詞を決める
「見た目が複数っぽい」単語に振り回されず、「何を言っている文なのか?」を冷静に読みましょう。
✅ 最後に:感覚じゃなくて意味を読めば勝てる
TOEICは、英語の文法を知っているか?ではなく、
論理的に読めるか?をテストしてきます。
Either / Neither / None は、
速読しようとすると引っかかる
意味を考えれば正解できる
そんなパターンです。
焦らず、1つ・2つ・ゼロを意識するだけで、
周りが落ちる問題であなたは得点できます。