“とりあえず単語を覚える”が危険な理由
なぜこんなに覚えているのに、点数が変わらないのか?
「まずは単語力が必要ですよね?」「語彙が少ないから聞き取れない気がします」
TOEIC学習者の多くが、最初に語彙力を増やすことから始めようとします。
ですが、覚えた単語の量とスコアが比例しないという現象に、多くの人が途中で気づきます。
単語帳を3冊こなしても、リスニングでは聞き取れず、リーディングも時間が足りない。
「覚えたのに使えない」「時間内に反応できない」というストレスに変わっていきます。
実はこの「とりあえず単語を覚える」は、ALTの学習ブロックのひとつ、**「丸暗記ブロック」**に該当します。
ALTの「丸暗記ブロック」とは?〜「学習の入口」を間違える〜
ALTでは、学習が停滞する原因を6つの「学習ブロック」として分類しています。
その中でも最初に起きやすいのが**「丸暗記ブロック」**。
「まずは語彙から」「英文法が不安だから参考書を読む」など、自分の課題認識がズレている状態です。
「単語がわからないから解けない」のではなく、
・解くためのロジックがない
・瞬間的な判断パターンがない
・文脈の中で単語を処理するスキルがない
このような本質的な要素が欠けているのに、単語だけを増やしても使えるスキルには変わりません。
単語 ≠ スコア。必要なのは「使える単語力」
TOEICのスコアを伸ばすために必要なのは、「知っている単語の数」ではありません。
必要なのは、「使える単語のパターン処理能力」です。
たとえば、次のような違いがあります:
従来の学習者:
単語リストを見て「submit = 提出する」と丸暗記。文中に出ると「えっと…何だっけ?」と止まる。ALT型学習者:
“submit a report / submit a request” のようにパターンで覚え、文の流れの中で自動処理できる。
TOEICは時間との戦いです。いちいち思い出す暇はありません。
必要なのは、「単語の意味」ではなく「処理速度」と「判断パターン」です。
よくある質問(学習者の声)
Q1: 単語を覚えるのは無駄なんですか?
A1: 無駄ではありませんが、順番を間違えると無駄になります。土台となる処理パターンの中で覚えるのが重要です。
Q2: 単語帳を使うべきじゃないんですか?
A2: 「単語帳だけ」では不十分です。実際の文脈や問題演習とセットで覚えることがスコアにつながります。
Q3: 単語が聞き取れないから、リスニングもできません。
A3: リスニングが苦手な理由は、単語そのものではなく「音の連結」や「反応パターン」の不足が原因のことが多いです。
Q4: 結局、語彙ってどれくらい必要なんですか?
A4: 必要な語彙は10000語ではなく、出題されるパターンと処理スピードです。広さではなく「再現性のある使い方」がカギです。
コーチからの提案
もしあなたが「語彙は覚えているのにスコアが変わらない」と感じているなら、それは**「丸暗記ブロック」**のサインかもしれません。
ALTでは、あなたの現在地を診断し、最も効果的な学習ルートを設計することが可能です。
まずは以下の無料診断で、自分の学習ブロックを確認してみてください。