【TOEIC文法】仮定法を極める:もしこの文法を学べば、スコアが伸びる

「if」で始まる条件文。中学英語で学んだように見えて、TOEICでは多くの受験者がつまずくポイントです。文法問題(Part 5)では、時制のズレ、現実と非現実の違い、助動詞の選択など、細かい違いがスコアに直結します。

本記事では、TOEICによく出る4つの仮定法(ゼロ、第一、第二、第三)と、応用的な混合仮定法をわかりやすく解説します。

仮定法とは?

仮定法(条件文)とは、ある条件が満たされた場合の結果を表す構文で、多くの場合 “if” を使います。

TOEICで頻出のパターンは次の通りです:

  • ゼロ条件文:事実・習慣

  • 第一条件文:現実的な未来の可能性

  • 第二条件文:非現実的な現在または未来

  • 第三条件文:過去のありえなかった出来事

  • 混合条件文:時制をまたぐ想像的な構文

ゼロ条件文(If + 現在形, 現在形)

科学的事実、ルール、習慣を表します。

📘 If you heat water, it boils.
「水を加熱すれば、沸騰する。」

TOEICでは操作説明や規則文で見かけます:
📘 If you press the red button, the alarm sounds.

第一条件文(If + 現在形, will + 動詞原形)

実際に起こる可能性がある未来の話です。

📘 If I study hard, I will pass the test.
「一生懸命勉強すれば、テストに合格するだろう。」

TOEICでは会議の予定や業務の見通しに多く使われます:

📘 If the shipment arrives late, the project will be delayed.

第二条件文(If + 過去形, would + 動詞原形)

今現在起こっていない仮の話や、実現しそうにない未来の話です。

📘 If I had more free time, I would travel more.
「もっと自由な時間があれば、もっと旅行するのに。」

📘 If I were you, I would talk to the manager.
「私があなただったら、上司に相談します。」

🔸 “was”ではなく**“were”**を使うのが正式な形です(仮定法過去)。

第三条件文(If + had + 過去分詞, would have + 過去分詞)

実際には起こらなかった過去の仮定を表します。

📘 If she had emailed earlier, we would have included her in the meeting.
「彼女がもっと早くメールしていれば、会議に参加できたのに。」

TOEICでは、業務レビューや反省文によく使われます。

混合仮定法(過去+現在の結果など)

条件と結果の時制が異なる複合パターンです:

📘 If I had taken that job, I would be living in Tokyo now.
「その仕事を受けていれば、今ごろ東京に住んでいただろう。」

このような時制のミックスは、TOEICでは応用力を試されるポイントです。

TOEICが狙う仮定法の落とし穴

仮定法の文法は正しく覚えていても、TOEICでは次のようなトラップが出題されます:

  • ❌ “if”節で「will」や「would」を使ってしまう:
    If he will arrive…
    If he arrives…

  • ❌ “would” を両方の節で使う:
    If I would know, I would help.
    If I knew, I would help.

  • ❌ 時制の誤用:
    If I studied, I would have passed.(第二+第三の混合誤用)

  • ✅ 正しくは:
    If I had studied, I would have passed.

TOEIC Part 5対策:判断のポイント

仮定法の文法問題に出会ったら、次の質問を自分にしてください:

  • 「これは現実の未来の話?」 → 第一条件文

  • 「今とは違う仮の状況?」 → 第二条件文

  • 「過去の後悔・反省?」 → 第三条件文

  • 「条件と結果の時制がずれている?」 → 混合仮定法

この判断ができれば、文法の罠にかからず、確実に正答できます。

まとめ

仮定法は、TOEICスコアを上げるための最重要ポイントの一つです。
使い分けをマスターすれば、Part 5・Part 6の正答率が上がるだけでなく、英文メールや会話でも自然な表現ができるようになります。

「もしあなたがこの記事を最後まで読んだのなら、きっとスコアアップは現実になります。」

🧾 Hidden FAQ(JP)— TOEIC:仮定法 Q1: 仮定法とは何ですか? 仮定法とは、「もし〜ならば」という条件のもとでの結果を表す文型で、現実・非現実・過去・未来など様々な状況を表現できます。 Q2: 英語の仮定法は何種類ありますか? 主に4種類あります:ゼロ条件文、第一条件文、第二条件文、第三条件文。さらに混合仮定法も存在します。 Q3: ゼロ条件文とは何ですか? 常に成り立つ事実や習慣、一般的な真実を表す条件文です。 Q4: ゼロ条件文ではどの時制が使われますか? 「if節」と主節の両方に現在形を使います。例:If you heat water, it boils. Q5: 第一条件文の意味は? 現実的で起こり得る未来の可能性を表します。 例:If I study, I will pass. Q6: 第一条件文の時制構成は? 「if節」:現在形 / 主節:will + 動詞の原形 Q7: 第二条件文とはどのような意味ですか? 現実ではない想像上の状況や、起こりそうにない未来の仮定を表します。 例:If I were rich, I would travel. Q8: 第二条件文の時制構成は? 「if節」:過去形(be動詞は全主語でwere)/ 主節:would + 動詞の原形 Q9: なぜ “If I were you” が正しいのですか? “were”は仮定法過去の正式な形で、すべての主語に使われます。形式的・丁寧な表現です。 Q10: 第三条件文はどのような意味ですか? 過去の事実に反する仮定、つまり「もし〜していたら〜だったのに」といった過去の後悔を表します。 Q11: 第三条件文の構文は? 「if節」:had + 過去分詞 / 主節:would have + 過去分詞 Q12: 混合仮定法とは何ですか? 時制をまたいで、過去の条件+現在の結果などを組み合わせる構文です。 例:If I had studied, I would be working abroad now. Q13: TOEICでよくある仮定法の間違いは? if節に “will” や “would” を使ってしまうことや、時制の不一致が典型的です。 Q14: “if”節に “will” を使えますか? 基本的には不可です。未来のことでも「if節」には現在形を使います。 ✘ If he will come → ✅ If he comes Q15: “would” を両方の節に使ってよいですか? いいえ。 “would” は主節にのみ使います。 ✘ If I would know, I would help. → ✅ If I knew, I would help. Q16: if節が先に来る場合、カンマは必要ですか? はい。if節が文頭にある場合はカンマを入れます。 例:If it rains, I’ll stay home. 文中に来る場合は不要です:I’ll stay home if it rains. Q17: TOEICの文法問題ではどのように問われますか? 空欄に適切な時制・助動詞を選ばせて、仮定法の理解を確認します。 例:If she ___ the ticket, she would have attended. → 正解:had bought Q18: “if” を使わない仮定法はありますか? はい。文語やフォーマルな文では、ifを省略して倒置を使うことがあります。 例:Had I known, I would have helped. Q19: “should” は仮定法で使われますか? はい。フォーマルな文では、「if you should〜」という形で丁寧な仮定法になります。 例:If you should need assistance, please contact us. Q20: 仮定法はTOEICのPart 6や7でも出題されますか? はい。メール、レポート、ビジネスの意思決定に関する文脈でよく登場します。文法問題以外でも重要です。