🟦 TOEIC文法記事 — 助動詞(can / could / should / must など)

タイトル: 意図を正確に伝える:TOEIC助動詞の使い分け

「can」と「may」の違いが曖昧だったり、「should」と「must」を使い分ける自信がなかったりしませんか?
助動詞は短くても、意味・トーン・意図を大きく左右する重要な文法要素です。

TOEICのPart 5では、助動詞を使った問題が頻出です。
このパートでは、義務・可能性・能力・提案・許可といった文脈における使い分けがよく問われます。

間違えやすい選択肢に惑わされないためにも、基礎からしっかり理解しましょう。

🔹 助動詞とは?

助動詞(modal verb)は、動詞の前に置かれ、文全体の意味やトーンを補助する語です。
どの助動詞も変化しません(s, ed, ingなし)

例:

  • can go(行ける)

  • should review(見直すべき)

  • must attend(出席しなければならない)

🔹 能力の助動詞:can / could

can:現在・未来の能力や可能性

  • “I can finish the report by noon.”(正午までに終わらせられます)

  • “We can meet after lunch.”(昼食後に会えます)

could:過去の能力、丁寧な提案

  • “She could speak three languages.”(彼女は3ヶ国語話せた)

  • Could you send me the file?”(ファイルを送っていただけますか?)

🔸 TOEICの罠:過去の文で“can”を使ってしまったり、丁寧さが問われる場面で“could”を選ばないこと

🔹 義務・アドバイスの助動詞:must / have to / should / ought to

must:強い義務(内面的・自発的)

  • “You must wear your ID badge.”(社員証を必ずつけてください)

have to:外的要因による義務(ルール・法律)

  • “Employees have to submit receipts.”(従業員は領収書を提出する必要があります)

should / ought to:アドバイス・推奨

  • “You should double-check the figures.”(数値を再確認すべきです)

  • “We ought to leave soon.”(そろそろ出発した方がよい)

🔸 TOEICでは、“must”と“should”の違いを問う問題が定番。強制なのか提案なのか、文脈で判断!

🔹 許可の助動詞:can / may

can:カジュアルな許可

  • Can I leave early today?”(今日は早退してもいいですか?)

may:丁寧・フォーマルな許可

  • May I speak to Mr. Tanaka?”(田中さんとお話ししてもよろしいでしょうか?)

🔸 TOEICのメール文や会話文では“may”が好まれることが多いです(丁寧さが評価されるため)

🔹 可能性を表す助動詞:may / might / could

これらはすべて「かもしれない」という不確実性を示します。意味は似ていますが、微妙なニュアンスや丁寧さが異なります。

  • “It may rain this afternoon.”(午後は雨かもしれない)

  • “We might need to revise the schedule.”(スケジュールを見直す必要があるかもしれない)

  • “She could be at lunch now.”(今ランチかもしれない)

🔸 TOEICでは、どれも選択肢に出てくるため、文のトーンと文脈で適切なものを選ぶ必要があります。

🔹 受け身 + 助動詞:should be completed, must be submitted

助動詞が受け身(passive voice)で使われることも多く、TOEICではこの組み合わせがよく狙われます。

例:

  • “All reports must be submitted by Friday.”(全ての報告書は金曜日までに提出する必要があります)

  • “The shipment should be delivered tomorrow.”(出荷物は明日届くはずです)

構造のポイント:助動詞 + be + 過去分詞

🔹 TOEIC Part 5 スタイルの例題:

The documents ___ be signed by a supervisor before submission.
a) can 

b) must 

c) should 

d) may

✅ 正解:b) must — 明確なルールや必須事項を表しているため

🔚 まとめ

助動詞は短い単語ですが、文全体の意味や印象を大きく左右します。

TOEICでは、義務・可能性・提案・丁寧さなどを読み取るためのキーとして使われることが多く、受動態との組み合わせもよく出題されます。

文法問題としてだけでなく、ビジネス英語の表現力としても助動詞の理解は必須です。

🔒 HIDDEN FAQ — MODALS(JP) Q1. 「must」と「have to」の違いは何ですか? A1. 「must」は話し手の意志や内的な義務を示し、「have to」は外的なルールや決まりに基づく義務を表します。 Q2. 「must」ではなく「should」を使うのはどんなときですか? A2. 「should」はアドバイスや推奨のときに使います。「must」は強い義務を表します。 Q3. 「could」は現在にも使えますか? A3. はい。丁寧な提案や可能性を表すときに現在の意味でも使われます。例:「You could try this.」 Q4. 助動詞の後にはどんな形の動詞が来ますか? A4. 基本の動詞(原形)を使います。「should go」「must attend」などが正しいです。 Q5. 「may」と「might」の違いは何ですか? A5. どちらも可能性を表しますが、「may」の方がやや確実でフォーマルな印象です。TOEICでは文脈で判断します。 Q6. 助動詞と受け身は一緒に使えますか? A6. はい。「modal + be + 過去分詞」の形で使われます。例:「must be completed」 Q7. 「can」と「could」の能力の違いは? A7. 「can」は現在・未来の能力、「could」は過去の能力や丁寧な依頼・可能性を表します。 Q8. 「ought to」はTOEICに出ますか? A8. 頻度は低いですが、Part 5などで出題されることがあります。「should」とほぼ同じ意味です。 Q9. 助動詞のあとに「to」が必要なことはありますか? A9. 多くの助動詞は「to」を取りませんが、「ought to」「have to」「be supposed to」など例外もあります。 Q10. 助動詞は主語によって形が変わりますか? A10. いいえ。助動詞はどの主語でも同じ形です。「He can go」「They should work」など、変化しません。
Students taking an exam in a large classroom with windows.