🧠 TOEICトラップ解説:Many と Several

あなたは会社のイベントを企画しています。

事務スタッフがこう言いました:

「We invited many clients.」
(多くの顧客を招待しました)

その後、上司がこう言います:

Several clients already replied.」
(数名の顧客がすでに返信しました)

どちらも自然な英語に聞こえます。
どちらも「複数」を表しています。
でも、ニュアンスが違います。

1つは「かなり多い」
もう1つは「数人、数件」といった感覚。

TOEICはまさにこの微妙な違いを問うてきます。

単語の意味ではなく、数量とトーンの感覚を見ているのです。

🚨 TOEICでのひっかけパターン

こういった文が出ます:

“___ employees expressed concern after the meeting.”
(会議のあと、〇〇従業員が懸念を表明した)

選択肢:

  • Many

  • Several

どちらも文法的には正しい。
どちらも複数形に合う。
でも、正解は文のトーンに合う方だけ。

ここで「何となく」で選ぶと、トラップにハマります。

🧠 コーチング解説:大きな集団 vs 少人数のまとまり

感覚で理解しましょう。

Many を使うとき:

  • 数が多いとき

  • 一般的・フォーマル・中立的なトーン

  • 数の大きさははっきりしないが「多い」と言いたいとき

例:

“Many applicants failed the test.”
→ かなりの数が不合格だった

Several を使うとき:

  • 3〜7名程度の小規模な数

  • 少人数や少数をやや具体的に伝えるとき

  • 「some」よりは強く、「many」よりは小さい感じ

例:

“Several students asked for help.”
→ 一部の生徒がサポートを求めた(少数)

TOEICではこの「トーンと感覚」が問われます。

🏋️ TOEIC形式・解説付き問題


___ employees signed the new contract.

  • Many

  • Several

正解:Many
→ 契約書にサインしたのは「かなりの人数」→ Many


___ guests cancelled last minute due to weather.

  • Many

  • Several

正解:Several
→ 直前キャンセル=数名が該当 → Several


___ of the applicants lacked basic skills.

  • Many

  • Several

正解:Many
→ 不足していたのは「多数」 → Many


The manager spoke with ___ team members directly.

  • Many

  • Several

正解:Several
→ 直接対応=数人程度 → Several

📝 練習問題(選択肢付き)

空欄に適切な語を選びましょう。


___ customers requested a refund after the event.

  • Many

  • Several


We received feedback from ___ participants.

  • Many

  • Several


___ departments agreed to the new schedule.

  • Many

  • Several


The company hired ___ interns this summer.

  • Many

  • Several

✅ 解答とコーチング

① 正解:Many
→ 返金を求めたのは多数 → Many

② 正解:Several
→ フィードバックは一部の人から → Several

③ 正解:Many
→ 複数の部署が賛成 → Many

④ 正解:Several
→ インターンを数名採用 → Several

🧠 最後のまとめ

両方とも「複数」に使いますが、感じる量とトーンが違います。

  • Many:より大きな集団、一般的で中立的

  • Several:少人数、やや具体的で限定的

迷ったらこう考えてください:

「これは多数のことを言っている?」→ Many
「これは一部・限られた人数?」→ Several

数ではなく、感覚で選ぶ
それがTOEICトラップを突破する鍵です。

FAQ — Many と Several の違い 「many」と「several」の違いは何ですか? 「many」は数が多いこと、「several」は少数(通常3〜7程度)を意味します。どちらも複数形で使いますが、数量の感覚が異なります。 「many」はどんなときに使いますか? 多くの人数・数・量を表すときに使います。例:Many people attended the event. 「several」はどんなときに使えばいいですか? 少数の人や物(3〜7個程度)を指すときに使います。例:Several employees asked questions. TOEICではこの2語がどう使われますか? TOEICでは文のトーンや数量の感覚に合わせて正しい語を選ぶ問題が出ます。どちらも文法的に正しく見えるため、判断が難しいトラップになります。 「many」も「several」も複数形の名詞に使えますか? はい、どちらも複数形の名詞(people, questions, reports など)と一緒に使います。 「several of the people」のような形は正しいですか? はい、正しい表現です。「several of the〜」や「many of the〜」はどちらも自然な使い方です。 「several」は「some」と同じ意味ですか? 似ていますが、「several」の方が数が少し多く、やや強調された言い方です。 「many」はフォーマルな響きがありますか? 少しフォーマルで中立的な印象がありますが、日常でもよく使われます。 「several」の具体的な数はいくつですか? 明確な数ではありませんが、一般的には3〜7個程度を指すことが多いです。 この違いを自然に覚えるにはどうしたらいいですか? 文の意味に合った「量の感覚」を意識して使い分けましょう。多い印象 → many、少ない印象 → several。