TOEIC Part 1:写真描写問題の攻略法
Part 1は短く見えますが、簡単とは限りません。写真の事実を正しく見て、音声の動詞・位置関係・人数・状態と素早く照合する力が必要です。
「Part 1は簡単そうなのに、なぜか間違える」
そう感じる人は少なくありません。写真を見て、4つの英文を聞き、最も合うものを選ぶ。形式はシンプルです。
しかし、シンプルだからこそ、単語だけで反応したり、写真にないことを想像したり、細かい違いを聞き逃したりしやすいパートでもあります。
My TOEIC Coachでは、Part 1を「写真を見る問題」ではなく、見える事実と聞こえる英文を照合する判断問題として扱います。
まず、写真に見える事実だけを見る
Part 1では、音声が流れる前に写真を見る時間があります。この時間で、写真の中に実際に見える情報を確認します。
大切なのは、想像しすぎないことです。写真の外で起きていそうなこと、人物の気持ち、これから起こりそうなことは、基本的に判断材料にしません。
最初に見るポイント
- 人がいるか、いないか
- 人が何をしているか
- 物がどこにあるか
- 人数や物の数は合っているか
- 状態や位置関係がはっきり見えるか
Passive Listener型の人は、音声を聞くことに意識が向きすぎて、写真の事実を先に整理できないことがあります。Part 1では、聞く前の「見る準備」が重要です。
動詞を聞き逃さない
Part 1では、動詞が文の意味を大きく決めます。
たとえば、「持っている」「開けている」「置いている」「座っている」「立っている」は、写真との一致を判断する重要な手がかりです。
写真に同じ物が写っていても、動作が違えば不正解になります。単語だけではなく、何が起きているかを聞く必要があります。
Part 1で「写真に chair が写っているから正解かも」と思いました。何を確認すべきですか。
位置関係と数に注意する
Part 1では、前置詞や数の違いも重要です。
on、under、next to、beside、behind などの位置を表す語は短いですが、写真との一致を判断する大きな手がかりになります。
また、a chair と chairs、one person と two people のような単数・複数の違いも確認が必要です。
よくある確認ポイント
- 物は本当に上にあるのか、横にあるのか
- 人物は座っているのか、立っているのか
- 1人なのか、複数なのか
- 動作中なのか、すでに終わっている状態なのか
- 写真にない物や動作を勝手に補っていないか
Translator型の人は、聞こえた語を日本語に置き換えることに集中しすぎて、写真との一致確認が遅れることがあります。Part 1では、翻訳よりも照合が先です。
写真のタイプを分けて見る
Part 1の写真は、大きく見ると「人」「場所」「物」に分けて考えることができます。
人物写真では、誰が何をしているかを見ます。場所の写真では、空間や物の配置を見ます。物の写真では、位置、数、状態を確認します。
写真タイプ別の見方
- 人:動作、姿勢、持っている物、人数
- 場所:机、棚、椅子、通路、窓などの配置
- 物:位置、状態、単数・複数、周りとの関係
このように分類しておくと、音声が流れたときに、どこを照合すればよいかが少し見えやすくなります。
4つの文を最後まで聞く
Part 1では、最初に聞こえた文が正しそうでも、すぐに決めつけない方が安全です。
写真にある単語が聞こえると、「これだ」と反応したくなることがあります。しかし、他の選択肢の方が正確に写真を描写している場合もあります。
Speed Trap型の人は、早く決めすぎて、後半のより正確な文を聞き逃すことがあります。Part 1では、速さだけでなく、最後まで確認する冷静さが必要です。
Part 1の練習方法
Part 1の練習では、正解か不正解かだけを見るのではなく、「なぜその文が写真に合うのか」「なぜ他の文は合わないのか」を確認します。
- 写真を見て、見える事実を3つ言う
- 英文を聞いて、動詞を確認する
- 位置関係を写真と照合する
- 単数・複数の違いを確認する
- 不正解の理由を一つずつ説明する
これは、ALT — Accelerated Learning for TOEIC で重視する「再現できる判断」の練習です。何となく当たった問題ではなく、次も同じように判断できる問題を増やしていきます。
よくある質問
Q1. Part 1は全部正解しないといけませんか?
A1. 完璧を目指すより、確実に取れる問題を増やすことが大切です。ミスが残る場合は、単語、動詞、位置関係、数のどこでずれたのかを確認しましょう。
Q2. 写真を見て、出そうな単語を予測すべきですか?
A2. 軽く準備するのは役立ちますが、予測に頼りすぎるのは危険です。最終判断は、写真に見える事実と音声が合っているかで行います。
Q3. 似た音の単語で迷います。
A3. 音だけでなく、写真との意味の一致を確認しましょう。聞こえた単語が写真にありそうでも、文全体が合っていなければ選ばないことが大切です。
最後に
TOEIC Part 1は、写真を見るだけの簡単なパートに見えるかもしれません。
しかし実際には、写真の事実を素早く確認し、音声の動詞、位置関係、人数、状態が一致しているかを冷静に判断する力が必要です。
もし「写真にある単語だけで選んでしまう」「細かい違いを聞き逃す」「簡単そうなのにミスが残る」と感じるなら、リスニング力不足だけでなく、見る順番と聞くポイントがまだ安定していないのかもしれません。
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