TOEIC Part 3攻略:会話問題の聞き方
Part 3では、会話を聞くだけでなく、話の目的、登場人物の関係、問題の原因、次に起きる行動を整理する必要があります。
「Part 3の会話が、なぜか頭に残らない」
「聞き取れた部分はあるのに、質問に答えられない」
そう感じる人は少なくありません。Part 3は、会話を聞きながら複数の情報を処理するパートです。
単語を全部聞き取ろうとするよりも、設問に関係する情報を待ち、会話の流れを整理しながら聞くことが重要です。
TOEIC Part 3とは?
Part 3は、2人または3人の話者による会話を聞き、各会話について3つの質問に答えるパートです。
会話は1回だけ流れ、会話文そのものは問題用紙に印刷されません。質問と選択肢を見ながら、会話の内容と照合して答えます。
一部の問題では、図表やスケジュールなど、問題用紙に印刷された情報と音声を組み合わせて答えることもあります。
Part 3で試される主な力
- 会話の目的をつかむ力
- 話し手の役割や関係を整理する力
- 問題・理由・提案・次の行動を聞き取る力
- 質問を先に見て、聞くポイントを決める力
- 音声と選択肢・図表を照合する力
質問を先に見て、聞く目的を作る
Part 3では、会話が始まる前に質問を見ておくことが重要です。
質問を先に見ると、会話の中で何を待てばよいかが分かります。すべての単語を追うより、質問に関係する情報を聞く方が安全です。
先読みで見るポイント
- 話の目的を聞いているのか
- 場所・時間・理由を聞いているのか
- 問題や困りごとを聞いているのか
- 次に何をするかを聞いているのか
- 図表と照合する必要があるのか
Over Thinker型の人は、質問や選択肢を全部完璧に読もうとして、音声の最初を聞き逃すことがあります。先読みは「全部読む」ではなく、「聞く目的を作る」ために行います。
最初の一文で、会話の場面をつかむ
Part 3の会話では、最初の一文に場面のヒントがあることが多くあります。
誰が話しているのか、どこにいるのか、何について話しているのか。最初に大まかな場面をつかめると、その後の情報が整理しやすくなります。
ただし、最初の一文だけで答えを決めるのは危険です。Part 3では、会話の途中で問題、理由、提案、変更が出てくることがあります。
会話の流れを追う
Part 3では、単語の聞き取りだけでなく、話の流れを追う力が必要です。
会話では、予定の変更、問題の説明、提案、依頼、確認などがよく出てきます。
流れが変わるサイン
- but / however:逆の情報や問題が出る可能性
- actually:訂正や新しい情報が出る可能性
- so / then:結果や次の行動が出る可能性
- because:理由が出る可能性
- could you / would you:依頼が出る可能性
Passive Listener型の人は、音は聞こえていても、こうした流れの変化を答えに結びつけられないことがあります。聞こえた音をそのまま流すのではなく、意味の役割を見ながら聞きます。
会話の中で “Actually, we need to change the meeting time.” と聞こえました。何に注意すべきですか。
話し手の役割を分ける
Part 3では、誰が何を言ったのかを整理することが大切です。
たとえば、店員と客、上司と部下、同僚同士、受付と訪問者など、話し手の関係が分かると、会話の目的をつかみやすくなります。
人物が2人または3人いるため、誰の発言が質問の根拠になっているのかを意識する必要があります。
話し手を分けるための見方
- 誰が質問しているか
- 誰が問題を説明しているか
- 誰が提案しているか
- 誰が次の行動をするのか
「次に何をするか」を待つ
Part 3では、次に何をするかを聞く問題がよくあります。
このタイプの問題では、会話全体を聞いたうえで、最後の依頼、提案、約束、確認に注意します。
早く答えを決めすぎると、後半で出た重要な情報を逃すことがあります。Speed Trap型の人は、途中の単語だけで選ばず、最後の行動まで待つ練習が必要です。
TOEICらしい場面に慣れる
Part 3では、日常会話というより、仕事やサービス場面に近い会話が多く出ます。
- 会議やスケジュール調整
- 出張・予約・交通
- 店舗や受付でのやり取り
- 商品の注文や配送
- 職場での依頼や確認
Translator型の人は、英語を日本語に直すことに時間を使いすぎて、会話の流れを見失うことがあります。場面ごとのよくある流れに慣れておくと、英語のまま処理しやすくなります。
Part 3の練習方法
Part 3の練習では、ただ繰り返し聞くだけでは不十分です。何を聞く練習なのかを決めてから聞き直します。
おすすめの復習手順
- 1回目:本番と同じ条件で解く
- 2回目:質問タイプを確認して聞く
- 3回目:根拠になった発言を探す
- スクリプト確認:なぜその答えになるか説明する
- 最後:同じ会話をもう一度聞き、根拠を待てるか確認する
これは、ALT — Accelerated Learning for TOEIC で重視する「処理ルート」の練習です。聞こえたかどうかだけでなく、どの情報を待ち、どの根拠で選んだかを確認します。
よくある質問
Q1. Part 3の会話が長くて集中できません。
A1. すべての単語を追おうとすると負担が大きくなります。質問を先に見て、目的・問題・次の行動など、聞くポイントを絞りましょう。
Q2. 質問を先読みする時間がありません。
A2. 先読みは完璧に読むことではありません。質問の種類だけでも確認できれば、何を聞けばよいかが少し見えます。
Q3. 誰が何を言ったのか混乱します。
A3. 話し手の役割を分けて聞きましょう。誰が問題を出し、誰が提案し、誰が次の行動をするのかを見ると整理しやすくなります。
最後に
TOEIC Part 3では、会話を聞くだけでなく、話の目的、登場人物の関係、問題の原因、次に起きる行動を素早く整理する必要があります。
すべての単語を追うよりも、設問に関係する情報を聞き分けることが大切です。
もし「会話は聞こえたのに内容が残らない」「誰が何を言ったのか混乱する」「質問を見たときに答えの根拠が分からない」と感じるなら、リスニング力不足だけでなく、会話の流れを処理する型がまだ安定していないのかもしれません。
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