TOEIC Review Strategy
効果的なTOEIC模擬試験の復習方法:点数を見るだけで終わらせない
TOEIC模試のあと、正解数やスコアだけを確認して終わることがあります。しかし、それだけでは、次に何を練習すべきかまでは分かりにくいままです。
模試では、どこで迷ったのか、なぜ間違えたのか、どのように判断したのかを確認できます。そこまで振り返ると、次の学習課題を具体的にしやすくなります。
このページでは、TOEIC模試を「点数確認」で終わらせず、次の練習につなげる復習方法を整理します。
模試は解いた後の復習までセットで行う
TOEIC L&Rはリスニング約45分・100問、リーディング75分・100問、合計約2時間・200問です。模試を1回解くだけでも集中力が必要なため、解き終わった時点で一区切りにしたくなることがあります。
ただし、正解数だけでは、どの知識や判断を次に見直すべきかまでは分かりません。復習では、不正解だった問題と、迷いながら正解した問題を分けて確認します。
MTCの復習目安:2時間の模試なら、簡単な確認で1〜2時間、深く分析する場合は3〜6時間かけることもあります。これはMTCの学習目安であり、公式TOEICのルールでも、全員に必要な固定時間でもありません。
答え合わせだけでは次の課題が見えにくい理由
答え合わせだけで終わると、不正解だったことは分かっても、その不正解がどの種類のミスなのかまでは整理できません。原因が違えば、次に必要な練習も変わります。
知識不足
単語、語の組み合わせ、文の形、設問タイプを知らなかったために間違えたミスです。
読み違い・聞き違い
知っている内容だったのに、音や文の一部を取り違えたミスです。
時間配分に関するミス
時間配分、読み飛ばし、後半の集中低下などが関係したミスです。
判断の癖
同じ単語に引っ張られる、考え過ぎる、根拠を確認せずに選ぶなどのミスです。
同じ不正解でも、原因が違えば、次にやるべき練習も変わります。
翌日、時間制限なしでもう一度見る
模試を解いた直後は、疲れています。すぐに全部を復習しようとすると、正確な分析ができないことがあります。可能であれば、翌日以降に時間制限なしで見直します。
もう一度問題を見たとき、同じ答えを選ぶかどうかを確認してください。
- 時間があれば正解できたのか。
- 時間があっても分からなかったのか。
- 問題文を読み違えていたのか。
- 選択肢の罠に引っかかったのか。
- 集中力が切れて雑に選んだのか。
この確認で、間違いの原因を具体的な学習課題として整理できます。
間違えた理由を一文で書く
復習では、間違えた理由を言葉にすることが大切です。「分からなかった」だけでは、次に何を直すかが分かりません。何が分からなかったのかを具体的に書きます。
曖昧な記録:Part 5を間違えた。
具体的な記録:空欄の前の語だけを見て選び、後ろの名詞との組み合わせを確認しなかった。
曖昧な記録:Part 3が聞き取れなかった。
具体的な記録:最初の設問を先読みできず、会話の目的を判断するための情報を聞き逃した。
短くてもよいので、原因を一文で書く習慣を作ると、同じ種類のミスが見えやすくなります。
ミスを種類ごとに記録する
ノートでもスプレッドシートでも構いません。大切なのは、間違えた問題をただ並べるのではなく、ミスの種類ごとに分類することです。
記録する項目
- Part番号
- 自分の答え
- 正解
- 間違えた理由
- 次に気をつけること
分類例
- 語彙不足
- 時間切れ
- 設問の読み違い
- 同じ単語に引っ張られるミス
- 答えの根拠の確認不足
数回分の模試を記録すると、繰り返しているミスの傾向が見えやすくなります。
正解した問題も少しだけ確認する
不正解だけを見ていると、復習で確認できる情報が限られます。正解した問題の中にも、確認しておきたい問題があります。
- なんとなく選んで正解した問題。
- 2択で迷って偶然当たった問題。
- 時間をかけ過ぎて正解した問題。
- 答えの根拠を説明できないまま正解した問題。
これらは、同じような判断が必要な問題でも安定して正解できるか確認しておきたい問題です。全部を深く確認する必要はありませんが、「自信がなかった正解」も復習対象に入れます。
復習の基準:間違えた問題だけでなく、正解したけれど答えの根拠を十分に確認できなかった問題も確認する。正解か不正解かだけでは分からない、判断の安定性を確認する材料になります。
次の1週間の練習につなげる
模試復習の最後は、次の行動を決めることです。分析して終わるのではなく、次の1週間で何を練習するかを決めます。
Part 2で同じ単語に引っかかる
質問や発言の意図をつかむ練習と、同じ語や似た音だけで早合点しない練習をします。
Part 5で時間を使い過ぎる
空欄前後の手がかりを使って答えを絞り、1問に時間をかけすぎたら切り替える練習をします。
Part 7で根拠が見つからない
設問が何を求めているかを確認し、本文で答えの根拠を確認する練習をします。
後半で正答率が下がる・判断に時間がかかる
時間を測った問題セットで、後半で正答率が下がるか、判断に時間がかかるかを記録し、練習量や学習計画を調整します。
一人での復習では見落としやすいこと
一人で復習していると、最初に考えた原因とは別の要因を見落とすことがあります。
例えば、「単語を知らなかった」と思っていても、設問の読み違いが関係している場合があります。「リスニングが弱い」と感じても、選択肢の先読みや質問・発言の意図のつかみ方など、別の要因が重なっていることがあります。
コーチングで見るのは、正解・不正解だけではありません。どこで迷ったか、なぜその選択肢を選んだか、次に同じミスを減らすにはどんな練習が必要かを確認します。
模試の復習で確認できるLearning Blockの手がかり
1回の模試や1問のミスだけでLearning Blockを決めません。複数の問題や練習で、同じ傾向が繰り返し見られるかを確認します。
Memoriser
語彙や表現を覚えていても、文脈の中で使いにくい傾向が複数の問題で繰り返し見られます。
Over Thinker
答えの根拠を確認した後も細部を考え続け、判断を変えてしまう傾向が繰り返し見られます。
Speed Trap
時間を測った練習で、根拠を十分に確認せず急いで選ぶ傾向が繰り返し見られます。
Passive Listener
リスニングで聞こえた単語だけで判断し、質問や発言の意図を確認しない傾向が繰り返し見られます。
後半の集中低下:後半で正答率が下がる、判断に時間がかかるといった変化は記録します。ただし、それだけでLearning Blockとは判断しません。
最後に:模試は点数だけでなく、次の行動を決めるために使う
TOEIC模試を解くだけでは、次に何を練習すべきかまでは分かりません。正解数だけでなく、なぜ間違えたのか、どんな判断の傾向が出たのかを整理します。
同じミスを何度も繰り返す、模試を解いても次に何を直せばよいか分からない、復習が答え合わせだけで終わってしまう。その場合、知識不足だけでなく、間違いを分析し、次の行動につなげる習慣がまだ安定していない可能性があります。
模試は、次の練習内容を具体的にするための材料として使えます。
模試の結果を次の学習につなげたい方へ
同じ点数でも、伸び悩む原因は人によって違います。語彙不足、時間配分、聞き方、読み方、復習の仕方によって、必要な対策は変わります。
My TOEIC CoachのLearning Block診断では、1回の模試だけで決めつけず、複数の問題や練習で繰り返し見られる判断パターンを整理します。
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模試復習、時間配分、語彙整理について、次の記事でさらに確認できます。