📘「So Beautiful Dress」はなぜ間違い?TOEICに出るSo・Such・Too・Veryの使い分け
🧠 はじめに:この4つの単語、違いがわかりますか?
英語を勉強していると、「so」「such」「too」「very」は何度も出てきます。どれも「とても」「すごく」「〜すぎる」といった意味に見えますが、実は使い方がまったく違います。
TOEICのPart 5では、この4つを入れ替えて正しい形を選ばせる問題がよく出題されます。
特に、日本語から英語に訳す時に、「なんとなく」選んでしまう人が多く、それを狙ったトラップが頻出です。
🔍 よくある間違い:「なんとなく正しそう」で選ぶとミスする
たとえば、次の文を見てください。
❌ She wore so beautiful dress to the party.
一見、正しそうに見えませんか?
でもこれはTOEICでは確実にバツになります。
正しいのはこうです:
✅ She wore such a beautiful dress to the party.
つまり、「so beautiful dress」は間違い、「such a beautiful dress」が正解です。
この違いは、「so は形容詞の前だけ」「such は名詞と一緒に使う」といったパターンの違いによるものです。
🔹 So:形容詞や副詞を強調するときに使う
so は、「とても〜」の意味で、形容詞や副詞の前に使います。
ただし、名詞の前には使えません。
たとえば:
✅ The movie was so good.(映画はとてもよかった)
✅ He runs so fast.(彼はとても速く走る)
❌ It was so exciting concert. → ✅ It was such an exciting concert.
so のあとに名詞が来ると、文が崩れます。so の直後には名詞を置かないと覚えましょう。
🔹 Such:名詞の前に使う(a/an が必要なことも)
such は、「とても〜な〇〇」というふうに、名詞の前に使います。
特に「a / an」が必要な場合が多いので、抜けやすいところです。
たとえば:
✅ Such a good idea.(とてもいいアイデア)
✅ Such nice people.(とても素敵な人たち)
❌ Such good idea. → ✅ Such a good idea.
❌ Such a delicious. → 名詞がないので不完全。
→ ✅ Such a delicious meal.
「such + a/an + 形容詞 + 名詞」のパターンをしっかり覚えることが大切です。
🔹 Too:ネガティブな意味「〜すぎる」
too は「〜すぎる」という意味で、悪い意味や困る状況に使います。
たとえば:
✅ This bag is too heavy.(このカバンは重すぎる)
✅ There is too much traffic.(交通量が多すぎる)
✅ He eats too many snacks.(彼はお菓子を食べすぎる)
✅ It’s too expensive to buy.(高すぎて買えない)
ポイントは、「too much」「too many」の使い分けです。
too much → 数えられない名詞(例:water, traffic)
too many → 数えられる名詞(例:people, snacks)
TOEICではこの違いをよくトラップに使ってきます。
🔹 Very:ただの強調、「問題ではない」
very は「とても〜」という意味で、ただの強調です。ネガティブな意味はありません。
たとえば:
✅ She is very kind.(彼女はとても親切)
✅ It’s very cold today.(今日はとても寒い)
✅ That was very interesting.(とても面白かった)
注意点は、「very」と「too」は一緒に使わないことです。
❌ Very too expensive. → ✘
✅ Very expensive. または Too expensive.
また、「very much」は動詞と一緒に使うのが基本です(I like it very much など)。
🎯 TOEICの実践問題スタイル
次のような形でPart 5に出題されます:
It was ___ exciting event that everyone talked about it.
(A) so
(B) such
(C) too
(D) very
👉 正解:(B) such
→ “exciting event” という名詞が来るので “such” が正しい。
This software is ___ difficult to use without help.
(A) too
(B) very
(C) such
(D) so
👉 正解:(A) too
→ 難しすぎて使えない、という「問題」を表している。
He spoke ___ fast that nobody could understand him.
(A) very
(B) so
(C) such
(D) too
👉 正解:(B) so
→ “so fast that…” という形で「原因 → 結果」を表すときに使う。
✅ 最後にまとめ(口語で復習)
ちょっとややこしいですが、ポイントはこうです:
so → 「とても〇〇」でも、名詞なしで終わる文に使う
→ so interesting はOK、so interesting story はダメsuch → 名詞と一緒に使う。特に「a / an + 形容詞 + 名詞」の形に注意
→ such a good idea はOKtoo → 「〜すぎる」ネガティブな意味。countable / uncountable の違いに注意
→ too much water, too many peoplevery → ネガティブではない。ただの強調。「very too」はダメ