TOEICリーディング時間配分マスター術:なぜPart 5→6→7の順番で解くべきではないのか?
テストの順番に従うのではなく、スコアに従う。
Hello, World!
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多くの受験者は、TOEICリーディングセクションを出題された順番で解いています。
Part 5 → Part 6 → Part 7
一見、論理的で安心感のある流れです。
でも、この順番で解くことで、途中で時間切れになり、得点を落としている人が非常に多いのです。
TOEICで本当にスコアを上げたいなら、「順番通り」はやめて、時間の使い方をマスターすることが必要です。
⏱ 誰もが見逃している事実:問題数と時間のアンバランス
まず、数字を見てみましょう。
リーディングセクションの問題数:100問
解答時間:75分(4,500秒)
平均すると:1問あたり約45秒(4,500秒 ÷ 100問)
しかし、すべての問題が同じ時間で解けるわけではありません。
Part 5(短文穴埋め):30問 → 比較的短時間で解答可能
Part 6(文脈に合う語句選択):16問 → 中間レベルの難易度
Part 7(読解問題):54問 → 長文・複数文書・推測問題あり、最も時間がかかる
多くの人がPart 7の途中でタイムアップになり、10問以上を空欄のまま終えてしまいます。
✅ 正しい順番:点数に直結する時間配分の考え方
おすすめの解答順は、次のとおりです:
Part 5 → Part 7 → Part 6
🔹 Step 1:Part 5(最初に解く)= 時間を生み出すステージ
Part 5の30問は、文法と語彙が中心で、文も短く、形式も決まっています。
TOEIC対策ができていれば、1問あたり15〜20秒で解答できる人も多いです。
30問 × 20秒 = 600秒(10分)
標準時間(30問 × 45秒)= 1,350秒(22.5分)
差分:12.5分の節約!
この10〜12分の余裕時間は、Part 7という“時間泥棒”に使うための戦略資産になります。
🔹 Step 2:Part 7(次に解く)= 集中力と時間が求められる本番勝負
Part 7では、読解力・情報処理・時間管理すべてが試されます。
ここでのポイントは、「すべてを丁寧に読む」ではなく、得点に結びつく問題から優先して解くことです。
おすすめの順番(Part 7内):
詳細・語彙問題(答えやすい)
推測・意図問題(やや難しい)
NOT / EXCEPT問題(時間がかかるので最後)
Part 5で浮いた10分をここに使えば、1問あたり45〜60秒で余裕をもって対応できます。
🔹 Step 3:Part 6(最後)= 時間がなくても対処しやすい
Part 6は、たった16問。
しかも文法や語彙が中心で、文の長さも控えめ。
時間が残っていれば、冷静に全問解く。
時間がなければ、素早く選択肢を見て直感的にマークする。
どちらでも、失点のリスクは最小限に抑えられます。
🎯 この順番がスコアを伸ばす理由
Part 5でスピーディーに点数を稼ぎ、時間を生み出す
Part 7にその時間を集中投下する(ここが最大の得点ゾーン)
Part 6は余った時間で取り組む or わからなければ即マークでOK
すべての問題は1点。時間対効果を最大化することで、全体の得点が上がります。
💡 最後に:TOEICは英語力だけのテストではない
TOEICは、時間管理と判断力がものを言うテストです。
リーディングで高得点を取る人は、「すべてを理解している」わけではありません。
彼らは、「どこで時間を使い、どこで切り上げるか」を知っているのです。
⏱ マスターの考え方:1問=1点、でも1点にかかる時間は違う
簡単な問題は早く解く。
その時間を、難しい問題で使う。
それが、TOEICリーディング時間配分マスター術です。