TOEIC Listening Part 1

TOEIC Part 1 写真描写問題:写真と音をつなげる聞き方

Part 1は、1枚の写真を見て、4つの英文の中から最も合う説明を選ぶ問題です。問題数は6問です。形式はシンプルですが、「聞こえた単語」と「写真の意味」がずれると、簡単そうな問題でも落としてしまいます。

「音は聞こえたのに選べない」「写真を見ても何に注目すればよいか分からない」という場合、英語力だけでなく、写真を見る順番と聞く準備に原因があることがあります。

Part 1の本質:写真をぼんやり見る問題ではありません。人・物・動き・位置を先に整理し、聞こえた英文と素早く照合する問題です。

Part 1で間違える本当の原因

Part 1でのミスは、単語不足だけではありません。むしろ、写真を受け身で見てしまい、音声が流れてから慌てて判断しようとすることが多いです。

写真を見るだけで終わる

人物、物、動作、場所を整理しないまま音声を聞いてしまいます。

聞こえた単語だけで選ぶ

写真にある単語が聞こえると、文全体が合っているか確認せずに選びます。

細かい違いを落とす

一人か複数か、置かれているのか使われているのか、位置関係が合っているかを見落とします。

途中で判断が止まる

最初の選択肢で迷い、その後の選択肢を正しく比較できなくなります。

受動的リスナーブロックとは

受動的リスナーブロックとは、英語の音は聞こえているのに、意味を自分から取りに行けていない状態です。写真も見えている。音も聞こえている。それでも、2つの情報が頭の中でつながりません。

これは能力不足ではありません。「ただ聞く」「ただ見る」練習が長く続いたときに起こりやすい、学習習慣の問題です。

判断のポイント:Part 1では、英語を日本語に直すより先に、写真の中で何が起きているかを英語のイメージとしてつかむ必要があります。

音声前に見るべき4つのポイント

音声が始まる前に、写真を完璧に説明する必要はありません。見るべき場所を先に決めるだけで、聞き方が変わります。

誰が写っているか。一人か複数か。働いているのか、移動しているのか、待っているのか。

机、書類、車、商品、道具など、写真の中心になりそうな物を確認します。

動き

持っている、置いている、歩いている、話している、作業しているなど、動作を探します。

位置と状態

上、下、横、前、後ろ、並んでいる、置かれている、閉まっているなどを確認します。

Part 1の解き方

Part 1では、最初から細かい文法を考えすぎる必要はありません。写真を整理し、英文が写真全体と合っているかを順番に確認します。

  1. 写真を3秒で見る。
    人、物、動き、位置をざっと確認します。
  2. 写真の主役を決める。
    この写真で一番説明されそうなものは何かを考えます。
  3. 最初の単語だけで決めない。
    聞こえた単語が写真にあっても、文全体が合うとは限りません。
  4. 合わない文をすぐ消す。
    人物、動作、位置、状態のどれかが違えば、候補から外します。
  5. 最も自然に写真を説明する文を選ぶ。
    細部だけでなく、写真全体に合っているかを確認します。

よくあるひっかけ

Part 1のひっかけは、難しい単語よりも「少しだけ合っている文」にあります。聞こえた瞬間に正解だと思わないことが大切です。

単語だけ合っている

写真に “desk” が写っていても、英文の動作や位置が違えば不正解です。

人物の数が違う

一人なのか複数なのかを聞き落とすと、かなり簡単な問題でも間違えます。

動作と状態の違い

「今している動作」なのか、「すでに置かれている状態」なのかを確認します。

場所の言葉がずれる

上、横、近く、前、後ろなど、位置を表す言葉が写真と合っているかを見ます。

練習方法

Part 1の練習では、たくさん解くだけでは不十分です。間違えた理由を「単語が分からなかった」で終わらせず、写真の見方と判断の仕方まで確認します。

  • 音声前に、写真の主役を1つ決める。
  • 聞こえた英文を日本語に直す前に、写真のイメージと照合する。
  • 間違えたら、「人」「物」「動き」「位置」「状態」のどこでずれたかを書く。
  • 正解した問題でも、迷った場合は理由を確認する。

復習の基準:正解したかどうかだけでなく、「なぜその文が写真に合うのか」を説明できるかを確認してください。

ミニQ&A

Q. Part 1は簡単そうなのに、なぜ間違えるのですか。
写真を見ているつもりでも、必要な情報を先に整理できていないことがあります。人、物、動き、位置を先に見るだけで、聞く準備が変わります。

Q. 単語は聞こえるのに、正解を選べません。
単語だけで判断している可能性があります。Part 1では、聞こえた単語ではなく、文全体が写真を正しく説明しているかを確認します。

Q. 音声が速く感じます。
音そのものが速いというより、聞く前の予測が足りない場合があります。写真の主役と動きを先に見ると、音声を待ち受ける形で聞けます。

最後に

TOEIC Part 1は、写真を見て英語を聞くだけの問題ではありません。写真の中の人、物、動き、状態を素早く整理し、聞こえた表現と正しく結びつける問題です。

もし「単語は聞こえたのに選べない」「写真のどこを見ればよいか分からない」と感じるなら、リスニング力だけでなく、聞いた情報を整理する習慣に原因があるかもしれません。

自分のTOEIC学習ブロックを確認する

Part 1だけでなく、Part 2、Part 3、Part 4でも同じような聞き方のミスが出る場合、受動的リスナーブロックが関係している可能性があります。

My TOEIC Coachの学習ブロック診断では、今の学習がどこで止まりやすいかを確認できます。

続けて読む

Part 1の聞き方を整理したら、他のリスニングパートでも同じように「聞く前の準備」と「判断の型」を確認していきましょう。