🟧 TOEICパート2を攻略する
正しい答えは「変」に聞こえる
🎧 「え?それが正解なの?」
TOEICリスニングテストのパート2を解いていて、
「今の答え、変じゃない?」と思ったことはありませんか?
それ、もしかしたら正解だったかもしれません。
TOEICパート2は、25問の短い会話問題です。1つの質問に対して、3つの選択肢から正しい応答を選びます。シンプルに見えますが、TOEICはわざと“正解っぽくない正解”を混ぜてくるのです。
この記事では、なぜそうなるのか、どんなパターンがあるのか、どうすれば正しい選択ができるのかを、詳しく解説していきます。
🔍 パート2は「会話テスト」ではない
日常会話では、
「はい、聞きましたよ」とか
「いいえ、知りません」など、丁寧で自然な応答をしますよね。
でもTOEICでは、それが罠になります。
TOEICが見ているのは、あなたの英語力ではなく、論理的な判断力です。
問題の中には、質問と同じ単語や文法を繰り返すだけの選択肢が必ずあります。これは「正しそう」に聞こえますが、実際には意味がずれていたり、質問にちゃんと答えていなかったりします。
一方、本当の正解はどうかというと、短くて、ぎこちなくて、唐突に聞こえることがよくあります。でも、ちゃんと質問に答えている。それが「正解のパターン」なんです。
🧠 実際の例を見てみましょう
質問: 「会議はどこで行われますか?」
「はい、それについて聞きました。」 ❌ 正しそうだけど、場所を言ってない。
「3階です。」 ✅ 短いけど、質問に対してピンポイントで答えている。
「いいえ、そうは思いません。」 ❌ 否定しているけど、内容がズレている。
「それっぽい」選択肢は、たいてい罠です。違和感があるけど論理的に合っている選択肢を選べるかどうかが、スコアアップのカギになります。
🎣 TOEICパート2によくある3つの罠
1. キーワードの繰り返し
質問と同じ単語が出てくる選択肢です。耳には馴染みますが、内容はずれていることが多いです。
例:
「締め切りはいつですか?」
→「はい、そのラインは長いです。」
“line” が出てきますが、「締め切り」とは関係なし。
2. 文法コピー型の罠
質問の時制や文型をそのまま使っている応答。自然に感じますが、内容が薄い。
例:
「ファイルを送りましたか?」
→「はい、送りました。」
これもよく見かけますが、TOEICは「具体的な情報」を求めてきます。
正解は「今朝メールで送りました」など、詳細のある応答。
3. 音が似てるだけの罠
完全に引っかけです。音は似ているけど、意味は全然違う。
例:
「フェアに参加しましたか?」
→「イスはあそこにあります。」
“fair” と “chair” など、音を使ったトリック。リスニングに自信があっても油断禁物です。
🔄 「自然さ」は敵になる
「これは日常会話では普通だよな」
そんな感覚があると、TOEICではスコアを落とします。
TOEICは、自然な英会話を使った試験ではありません。
論理に合っているか、質問に答えているかがすべてです。
実際、正しい選択肢は以下のように感じられることが多いです:
不自然に短い
そっけない
Yes / No が入っていない
質問と同じ単語を使っていない
文法的にはちょっと変に聞こえる
でも、意味としてはピッタリ合っている。
だから正解なんです。
🚧 TOEICパート2でよくあるミス
TOEICは毎回同じような罠を使ってきます。以下のパターンを覚えておけば、すぐに見抜けます。
・キーワード繰り返し型
「聞きましたか?」→「はい、聞きました。」
一見自然。でも、情報がない。よくある罠。
・短すぎる応答
「そうです」や「違います」だけでは、意味がぼやけてしまう。TOEICはもう少し内容のある返答を好みます。
・曖昧・感じのいい言葉
「そうですね」「興味深いですね」など、会話ではOKでもテストではNG。
質問に対しての明確な返答がない=不正解。
・音だけ似ているワード
「book(予約)」→「broom(ほうき)」
「fair(イベント)」→「chair(イス)」
聞こえは似てる。意味はまったく違う。ひっかけです。
🧠 攻略の心構え
パート2では、こう考えてください:
「自然に聞こえる」= 罠かも
「文法が合っている」= 内容が薄ければNG
「短くて変だけど意味は合ってる」= 正解かも
「違和感があるけど意味は通る」ものを信じる。
これがTOEICパート2の鉄則です。
🔜 次回:Yes / No 質問の真の罠
Yes / No 質問は簡単そうに見えて、実は最もスコアを落としやすい部分。
なぜなら、TOEICはほとんどの場合「Yes」や「No」を正解にしないからです。
代わりに出てくるのは、
「確認してみます」
「今朝処理されました」
「たぶんそうですね」
一見、答えになっていないように感じますが、論理的には正しい。
それがTOEICの答え方なんです。
📘 次の記事:TOEICのYes/No質問攻略法 – 「Yes」を言わずにYesを伝える
✅ この記事のまとめ(SEO向けワード含む)
TOEICパート2では、「自然な答え」が不正解であることが多い
キーワードの繰り返し、文法コピー、音だけ似てる選択肢に注意
「短くて変な答え」が正解である可能性が高い
リスニング力よりも「論理とパターン認識」が重要
TOEICは「英語力のテスト」ではなく、「戦略ゲーム」である
本物の英語力を見せる必要はありません。
このゲームのルールを知っているかがすべてです。