TOEICリスニングパート4:短い説明文を攻略する
TOEICリスニングテストのパート4では、1人の話者による短いスピーチやアナウンスを聞き取ります。会話形式ではないため、文脈をつかみにくく、情報も散らばっていることが多いですが、戦略を立て、よくある落とし穴を理解すれば、確実に得点源にできます。
パート4とは?
- 全10問のスピーチ(各1人の話者)
- 各スピーチに3問ずつの選択式問題(計30問)
- 音声は1回のみ再生されます
- 質問は問題冊子または画面に表示されます
- 内容:アナウンス、広告、留守電、ニュース、説明会など
難しいポイント
· ▶ 話者が1人のため、会話の手がかりがない
· ▶ 長めの文や形式的な表現が多く、情報が散らばっている
· ▶ 回答に必要な情報が複数の場所に分かれている
· ▶ 音声中の単語と同じ選択肢が正解とは限らない(ミスリード)
· ▶ 推測が必要な問題も多く、直接的な答えがない場合がある
· ▶ 図表問題がある場合、音声と素早くリンクさせる必要がある
出題される質問の種類
- 話者の目的(例:「なぜこのメッセージが録音されたのか?」)
- 詳細情報(いつ・どこで・何が言われたか)
- 推測問題(この後どうなるか、何をするか)
- 話者の気持ちやトーン(例:謝罪、緊張、喜びなど)
- 表現の意図(例:「I’ll follow up on that」は=後で対応するという意味)
- 図表との関連(スケジュール、表、告知文など)
攻略ステップ
1. 音声が流れる前に、1問目だけでも読んでおく
2. 状況を推測する(放送?留守電?店内アナウンス?)
3. 話者の立場と、聞き手が誰かを考える
4. スピーチの最初と最後に特に集中する(重要な情報が多い)
5. 表現の意味と目的を重視し、単語の一致に騙されない
6. 図表がある場合は事前に目を通しておくと聞き取りやすい
7. 一部を聞き逃しても、気持ちを切り替えて次に集中する
よくあるミスとその対策
· • 音声中に出てきた単語と一致する選択肢を選んでしまう(意味が異なることがある)
· • 最初の一文を聞き逃す(全体の文脈を示す大事なパート)
· • トーンの違いを聞き取れない(緊急性=怒りではない)
· • 話者の意図を読み違える(広告、警告、感謝など)
· • 図表の選択肢が見た目で正しく見えるが、音声では触れられていない
· • 最後の一言に答えがあると信じて集中を切らす(必ずしも正解とは限らない)
よく出る音声の形式
· - 駅や空港のアナウンス
· - 部長が社員に残す留守電メッセージ
· - 天気予報や交通情報の放送
· - ホテルスタッフによるチェックアウトの説明
· - 商品広告やプロモーション案内
· - プレゼンテーションの要約や次の手順
· - 工事やサービス停止の案内放送