TOEIC Part 1は写真を見るテストではありません:聞くべきポイントを間違えない方法
TOEICリスニングのPart 1は、提示された写真の内容を正しく描写している英文を選ぶ問題です。
そのため、多くの受験者は「写真をよく見れば答えられる」と考えます。
確かに、写真を見ることは大切です。
しかし、Part 1は単なる写真クイズではありません。
本当に問われているのは、写真そのものではなく、その写真について流れる英語を正確に聞き分ける力です。
ここを勘違いすると、一見簡単そうに見える問題でも、思わぬミスをしてしまいます。
1. Part 1で間違える理由
Part 1では、1枚の写真に対して4つの英文が流れます。
受験者は、その中から写真を正しく説明している文を選びます。
構造はシンプルです。
しかし、ミスが起きる原因は、写真の見間違いだけではありません。
写真にある目立つ単語だけに反応してしまう
「動作」なのか「状態」なのかを聞き分けられない
受け身の形を聞き逃す
写真に写っている物だけで、音声を聞く前に早合点してしまう
細かい前置詞や場所の表現を聞き落とす
つまり、Part 1は「何が写っているか」を当てる問題ではありません。
流れてくる英語が、どのように写真を説明しているかを聞く問題です。
2. 写真に頼りすぎると、音を聞き逃す
Part 1でよくある失敗は、写真を見た瞬間に答えを予想しすぎることです。
例えば、写真に男性が写っている。
机がある。
パソコンがある。
窓がある。
このように目に入った情報だけで、「たぶん仕事をしている場面だ」と決めつけてしまう。
すると、音声を聞く時に、自分の予想に合う単語だけを探してしまいます。
その結果、本当に聞くべき文法や細かい表現を逃します。
写真はヒントです。
しかし、答えは写真の中に直接書かれているわけではありません。
答えは、流れてくる英語の中にあります。
3. 受動的リスナーがPart 1で落としやすいポイント
受動的リスナー(Passive Listener)は、音声を聞いています。
しかし、答えに必要な情報へすぐに反応できないことがあります。
Part 1では、特に次のようなポイントで差が出ます。
動詞の形
受け身の表現
進行形
前置詞
単数と複数
人と物の位置関係
例えば、写真に椅子が写っているだけで、chair という単語に反応してしまう。
でも、英文の内容は違うかもしれません。
椅子が並べられているのか。
人が椅子に座っているのか。
椅子の隣に物が置かれているのか。
単語が写真と合っていても、英文全体が写真を正しく説明しているとは限りません。
Part 1では、単語を聞くだけでは足りません。
その単語が文の中でどう使われているかを聞く必要があります。
4. 考えすぎる受験者もPart 1で迷いやすい
考えすぎ(Over Thinker)の受験者は、写真の細部を見すぎてしまうことがあります。
「これは何をしている場面だろう」
「この人は本当に歩いているのか、立っているだけなのか」
「後ろの物も関係あるのか」
このように考えている間に、音声が流れてしまいます。
Part 1では、写真を完璧に分析する必要はありません。
最初に見るべきなのは、次のような基本情報です。
人がいるか
何人いるか
主な動作は何か
物はどこにあるか
場所は屋内か屋外か
写真を見すぎるのではなく、聞く準備をする。
これが大切です。
5. Part 1で聞くべき文法ポイント
Part 1では、難しい文法よりも、基本的な形の聞き分けが重要です。
特に注意したいのは、次のポイントです。
受け身
「置かれている」「並べられている」「運ばれている」などの表現です。
英語では、例えば have been placed, are displayed, are being moved のような形で出ることがあります。
写真では物が見えていても、それがどう説明されているかを聞く必要があります。
進行形
「今している動作」なのか、「ただ置かれている状態」なのかを聞き分けます。
例えば、putting on と wearing は似ているようで、写真で表す内容が違います。
人物が写っている問題では、特に重要です。
前置詞
on, under, beside, near, across from などの位置関係です。
名詞が合っていても、前置詞が写真と合っていなければ、その英文は正解ではありません。
単数・複数
one person なのか、people なのか。
a box なのか、boxes なのか。
小さな違いですが、Part 1では正誤を分けることがあります。
6. ALT式:写真を見る前に「聞く準備」を作る
My TOEIC CoachのALTでは、Part 1を写真ゲームとして扱いません。
Part 1は、短い英語を聞いて、正しく判断する練習です。
写真を見たら、すぐに細部を考え込むのではなく、聞く準備を作ります。
① 主役を確認する
人なのか、物なのか、場所なのかを見ます。
写真の中心が何かを短く確認します。
② 動作か状態かを予想する
誰かが何かをしているのか。
物がどこかに置かれているのか。
動きがある写真なのか、状態を説明する写真なのかを見ます。
③ 文法に注意して聞く
動詞、受け身、前置詞、単数・複数を意識します。
聞こえた単語だけで判断せず、英文の形を確認します。
④ 写真ではなく英文で決める
見た印象だけで選ばないことが大切です。
聞こえた英文が、写真全体を正しく説明しているかを確認します。
最後に:Part 1は「見えるもの」より「聞こえる説明」
TOEIC Part 1は、写真を見る問題です。
しかし、答えを決めるのは写真そのものではありません。
答えを決めるのは、流れてくる英文です。
写真に写っている物に反応するだけでは、ひっかけに弱くなります。
必要なのは、写真をヒントにしながら、英語の細かい説明を聞き分けることです。
Part 1で大切なのは、写真を当てることではありません。
写真について話される英語を、正しく判断することです。
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