🟧 TOEICパート2 Yes/No質問攻略
「Yes」と言わずに「Yes」と伝える方法
🎯 忘れてはいけない前提:TOEICは英会話力のテストではない
TOEICは英語がどれだけ“自然に”話せるかを測る試験ではありません。
TOEICが本当に測っているのは、次のような力です:
パターン認識力
時間制限下での即時判断力
表面的な“正しさ”に流されず、機能性で選ぶ力
“自然に聞こえる罠”を見抜ける力
このことが一番重要になるのが、パート2のYes/No質問形式です。
一見簡単そうに見えますが、最も多くの受験者が間違える部分でもあります。
🧠 実は「Yes」「No」はほとんどの場合、間違い
TOEICのYes/No質問では、約80%の確率で「Yes」または「No」と答える選択肢は不正解になります。
試験問題の多くで次のような構成が使われます:
A: “Yes” から始まる選択肢
B: “No” から始まる選択肢
C: 少し不自然に聞こえるが、論理的に意味の通る応答(正解)
その「ちょっと変な」選択肢こそが、正解である確率が非常に高いのです。
🧪 なぜ?それはTOEICが“会話”ではなく“論理ゲーム”だから
以下のような例を見てください:
Q: “Did you send the report?”
“Yes, I will.” ❌(時制がズレていて正確ではない)
“No, not yet.” ❌(情報が足りない)
“It was emailed this morning.” ✅(Yesとは言っていないが、正確に答えている)
Q: “Do you know where the meeting is?”
“Yes, I did.” ❌(不自然な時制+内容が薄い)
“No, I forgot.” ❌(会話を止めてしまう)
“It’s in Room 402.” ✅(Yes/Noなし、でも明確で有用な答え)
Q: “Are they arriving today?”
“No, I don’t think so.” ❌(あいまいすぎる)
“Yes, that’s right.” ❌(中身がない)
“They’ll be here at 3 PM.” ✅(Yesを使わずに情報を提供)
このように、「Yes」や「No」が入っているだけの選択肢は、一見正しそうに聞こえるが、実は不正解になることが非常に多いのです。
💡 コーチング視点:確率で考えよう
もしも選択肢のうち1つが明らかに意味不明、
残る2つが「Yes/Noを使った答え」と「変に聞こえるけど意味のある答え」だった場合…
その“変に聞こえる方”が正解の可能性は80%。
つまり:
“Yes” or “No”を選ぶ=20%の確率
ちょっと変だけど論理的な選択肢=80%の確率
これ、完全に確率の勝負です。
しかも、間違いを1つ除外できた状態なら80% vs 20%の二択なので、数字的にも大きな差になります。
🤖 TOEICは“便利な答え”を求めている
TOEICは会話の自然さではなく、「状況を前に進める」答えを重視しています。
“Yeah” “Nope” “I think so” のような曖昧な表現では、ポイントはもらえません。
TOEICで正解になりやすいのは、次のような間接的な応答です。
✅ 「Yes」を使わずに「Yes」と伝える例
“I submitted it this morning.”
“It’s already been processed.”
“The manager approved it yesterday.”
“They arrived 10 minutes ago.”
“She’s working on that now.”
“It’s scheduled for 3 PM.”
✅ 「No」を使わずに「No」と伝える例
“Not yet, I’m still reviewing it.”
“She hasn’t arrived.”
“That’s been delayed until Friday.”
“I wasn’t informed about that.”
“Nothing has been confirmed.”
これらは一見そっけなく聞こえるかもしれませんが、具体的かつ論理的に質問に答えているため、TOEICでは正解になりやすいのです。
🏁 TOEICでのYes/No攻略ルールまとめ
Yes/Noの質問に答えるときは、YesやNoを含む選択肢を最初に疑え
“ちょっと変な答え”でも、内容が明確なら正解の可能性大
一つでも明らかに不正解を除外できれば、80% vs 20%の勝負に勝ちやすくなる
「自然さ」ではなく、「意味があるかどうか」で選ぶ
🧱 最後に:TOEICのYes/No問題では、“違和感”があなたの味方
TOEICは、あなたが「英語っぽい」答えを選ぶのを待っています。
でも、それは罠です。
What sounds like gold is usually fool’s gold.
The weird answer is often the right one.
And guessing becomes strategy when you know the numbers.
📘 前回の記事(Part 1)もぜひチェック:
TOEICパート2 – 「変な答え」が正解の理由
→ 自然に聞こえるけど罠である「キーワードの繰り返し」「文法ミラー」について詳しく解説。