ハードシングス:TOEICのスコアが伸びない時こそ、成長のチャンス

「ここで、自分がどんな人間かがわかる」

これはベン・ホロウィッツが著書『HARD THINGS』で語った一言です。

彼が話していたのは、崖っぷちに立たされた経営者たちのこと。
でも、TOEICのスコアが停滞して苦しんでいるあなたにも、そのまま当てはまります。

ホロウィッツはこれを「ザ・ストラグル(The Struggle)」と呼びます。

  • 頑張って勉強しているのにスコアが変わらない。

  • 問題集をやっても、模試を解いても、結果が出ない。

  • どうしていいか分からなくなり、やる気も自信も削られていく。

そう、それが「ストラグル(苦しみ)」です。

でも――
これは「終わりのサイン」ではありません。
「成長が始まっているサイン」です。

スコア停滞は「失敗」ではなく、「壁を越える準備期間」

My TOEIC Coach (MTC) では、この停滞期を
「燃え尽きブロック(Burnout Block)」 と呼びます。

多くの人がここで諦めます。
でも、ここを乗り越えた人が、本物の実力を手に入れます。

ホロウィッツは言います。
「ストラグルこそが、成長の真っ只中だ」と。

TOEICのスコアが止まった時、
それは「今の自分のやり方ではこれ以上進めない」というサインです。

ここから先は、ただの知識詰め込みではなく、
「どれだけ自分をアップデートできるか」の勝負になります。

MTCの真実:モチベーションは当てにならない。必要なのは「ストラグルを乗り切る仕組み」

このタイミングで一番危険なのは、
「モチベーションがなくなった」と感じることです。

実際、スコアが停滞している時に頼れるものはモチベではありません。
頼れるのは**「自分の行動を見える化する仕組み」** です。

スコアだけを見ていると、自分が前に進んでいる実感が持てなくなります。
でも、「日々の積み重ね」を記録していけば、
自分がどれだけ行動しているかが明確に見えてきます。

ALT習慣:「プログレスログ」— 結果ではなく、行動を可視化する

停滞期を乗り越えるために必要なのは、「スコア」ではなく「行動の記録」です。

やること:

  1. 毎回の学習後に、以下の3つを記録する

    • 今日できた小さな進歩(例:「Part5の問題タイプを3つ瞬時に識別できた」)

    • 現在取り組んでいる課題(例:「Part2でまだ反応が遅い」)

    • 続けられた習慣(例:「25分集中ブロックを1回こなした」)

  2. 2週間はスコアに一切フォーカスしない
    このプログレスログだけを見て、自分の行動の積み重ねに集中する。

なぜ効果があるのか:

  • 「目に見えない努力」が「見える形」になる

  • 結果ではなく「自分がコントロールできる行動」に意識が向く

  • 小さな積み重ねが自信になり、粘り強さを生む

ハードシングス —— 簡単に乗り越えられる壁なんて存在しない

ベン・ホロウィッツが教えてくれるのは、
「ストラグル(苦しみ)」は避けられないし、避けるべきでもない ということ。

TOEICのスコア停滞も同じです。
この苦しい時期をどう乗り越えるかで、
あなたの「TOEIC力」だけでなく、「人生を切り開く力」も磨かれていきます。

楽な時は、誰でも続けられます。
でも、苦しい時に淡々と行動を積み上げられる人だけが、
本当の意味で強くなれるのです。

TOEICは、その練習場にすぎません。

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